パニックアタックや過呼吸は不意に襲ってくる
不意に襲ってくるんだけど、そこまでになるには、悩みやストレスや各々の問題点が蓄積されてしまっているからで・・・
自分の身体や心の状態に気づいていない、または気づいていても無視してしまう、無視せざるを得ない、など・・・
体調が悪くなるのも、うつ病を発症するのも、脳梗塞になるのも、全ては不調から始まる。
でもその不調を無視してしまう。
なんとなく調子悪いけど、寝ればよくなるだろう・・・
確かに、熟睡できれば翌日にはケロリと治ることもある。
熟睡できればの話。睡眠はかなり重要。
ぐっすり眠れていればほぼ問題ないだろうけど、多すぎる悩みやストレスは安眠を妨害してしまう。
もし日々の生活の中で、楽しいことばかり幸せなことばかりだけを感じて1日を過ごせたなら、そして毎日そう生きられたなら、どんなにハッピーだろう?
寝る時も、明日起こるであろう楽しいことを思いながらスヤスヤと眠りにつける。
そんな幸せに溢れた毎日を過ごせたら、おそらく病はやってこないでしょう。
何が問題なの?
みんなほとんどの人は、自分の身体や心に気づいていない。
仕事や家事や育児・・忙しすぎて、自分のことは2の次になってしまっている。
自分の身体が悲鳴をあげているのに気づいていても、頑張らなければいけない状況。
また、身体がもう無理だよー。と信号を送っていることにさえ気づかなかったり。
でもこれは、1度でも何らかの病気をして辛い経験を味わったことがない人以外は自分の身体に気づけない・・・
学校の道徳では、子どもが自己の生き方を見つめられるような、クラスメイト同士でいろんな視点から話し合ったり語り合ったりしながら、よりよい生き方を考えていく学習があるようだけど、自分の身体や心を思いやることは教えているだろうか?
悩みやストレスを1人で抱え込み、どうすることもできなくほったらかしのまま・・・
なんか調子悪いけど、気のせいかも・・・
自分より他者を優先してばかりで、自分の心地よさだったりを感じられなかったり。
一息ついて自分を解放してあげれなかったり。
我慢ばかりしたり・・・
不安を抱えたままにしておくと、自分は気づいていないかもしれないが、呼吸は微妙に浅く速くなり、それが習慣になり、なんだか息苦しい、胸が苦しい・・
でも、そのよくなるだろう・・・とやはり無視。
そうしているうちに、呼吸の乱れは知らず知らずのうちに習慣になっていき、ある朝に胸の痛みと呼吸の苦しさで目が覚めて、そこからパニックに陥る。
何事もなく、幸せな日々を送っている中では、パニックも過呼吸もやってこない。
なぜなら、幸せや楽しみは呼吸を豊かにしてくれるから。
呼吸のリズムは一定で、穏やかで心地よく、たくさんの酸素をたっぷりと身体の隅々まで取りこんで、全身は生き生きするから。
初恋の時のような気持ちいい緊張、ドキドキ感も、
苦手な上司と話さなければいけない、心地よくない嫌な汗が出るような緊張感も、
どちらの緊張感も、日常生活の中で頻繁に起こると、呼吸は乱れる。
呼吸の乱れが習慣になると、眠っている間も同じに乱れる。
また、嫌な体験から電車に乗ることができなくなったり、人混みにいかなければいけない時など、呼吸の乱れは静かに始まっていて・・パニック、過呼吸となる。
このように、パニックアタックはとつぜんやってくるのだけれど、そこには悩みや不安や心配や緊張などの積み重なっている問題があるから。
生きていく上で、悩みはあっていいし、心配事だったり将来に対する不安だったり、外に1歩出れるか出れないかの不安だったりも、あっていい。
悩みなどがあるから、私たちは考え前に進もうとすることができる。
今日は玄関の1歩外に足を出す勇気ない・・・明日出てみよう。
次の日も1歩踏み出せない事だってあるかもしれない・・・
でも、いつか、何かのきっかけで1歩前にふみだせる時が来る。
焦らなくていい。
マイペースでいい、焦ることにいいことは何1つもない。
心臓をバクバクさせて酸素不足にさせるだけ。
パニックアタックも過呼吸も、あせらないこと。
とはいえ、大体焦ってしまって『焦り』がパニックの状態に拍車をかけてしまう。
なってしまったその最中はどうしても焦ってしまう。
焦らない方法としては、
・呼吸に意識を向けて、できるだけ落ち着いて吸ったり吐いたりする。
・深呼吸をして、吐く息を長めにふぅーと。
・座り込んでいたなら、そのままで。立ち上がったりしない。
・ゆっくりと1、2、3・・・と数を数えながら息を吐いてもいい。
・誰かがそばにいたなら、一緒にただいてもらう。
・1人の時は、救急病院などに助けの電話をかけれたらかけて、話を聞いてもらう。
しばらくして呼吸が落ち着いてくると、震えなどは徐々になくなっていく・・・
落ち着くまでに30分以上かかることだってあるけど、焦んない。
でも、やはり大切なのは、日頃から自分の身体に注意を向けてあげて、できるだけパニックや過呼吸の引き金となる過剰な不安だったり、ストレスだったりを溜め込まないように努めること。
・1人で処理しきれない悩みやストレスを溜めない。
・勇気を出して、誰かに相談する。
・呼吸法を練習したり、ヨガや瞑想をして自分を見つめる。
・寝る前は、悩みや考え事もぜんぶシャットアウトするように努める。
・お風呂に浸かって、気持ちいい時間を自分のためにとってあげる。
・子育てで忙しくても、1分2分でいいから目を閉じてふぅ〜、って息をつく時間をちょこちょことってあげる。
・無理矢理でもいいので、口角を上げてニッコリ笑う。
1日の中で、フッと身体の力を抜く時間を何回かつくってあげることで全然違ってくる。
呼吸法を身につけることで、落ち着きも身につく。パニックになった時も冷静に焦らずにパニック状態を見ることができるようになる。
まずは、パニックが襲ってきても落ち着いて対処できるように、自分の身体を知ること、自分を大切にすること。焦らないこと。